TEAM-NACS 舞台「LOOSER」

fandabie2004-12-21

チケットを譲って貰って行ってきました。
どうもありがとうございました!


いやー、泣いた。
今の私に「誠」字を見せれば一発。
しかも、シゲに「新選組の誠とは!?長州藩士の大儀とは!?俺は!?」なんて言われちゃった日にゃ〜。
池田屋のシーンからはかなり魅せてくれて面白かった。
何せ5人しかいない上に新選組派と討幕派に別れて1人2役も3役もやってるから、見てても大変だろうな〜と。


総司対宮部貞蔵、桂対近藤勇、これを羽織を替えるだけの音尾君とリーダーが演じる。
3役も4役もやったヤスケンは一芝居で3回も殺される。
現代の今時の若者(というか30男)が幕末に飛ばされ、新選組と討幕派の間で自分の存在を悩み、そして最後は自分で生き様を決める。
土方は新選組のために坂本竜馬となって、討幕派をあおる。


色んな新選組関係のものを読んだりしてきたけど、土方が坂本竜馬だってのが今までにない解釈。総司が女より大胆設定。
この土方は近藤のためという感じではなく、とにかく新選組を強くしたいという一念のもとに、悪徳詐欺師のようなことをやってのける。
坂本竜馬という幻の人物となって、新選組の仕事を増やしより一層強くそして有名にするために、長州勢をそそのかす。
竜馬を尊敬している古高を白状させるシーンなんて、土方にはおちゃのこさいさい。
羽織を裏返せば、竜馬だもん。
ここは内心「ひでーー土方黒すぎるぅぅーー」とうなっておりました。
鬼の副長と言われていても、ここまで黒くて策士なのって他にないかも。
剣が弱いということにしておいて実は・・・なんてのも策だし。
当の大泉さん、立ち姿がかっちょいいのなんのって。
体の厚みが薄くってちょっとツボ。


最初の方のメインが芹沢鴨
このヤスケンもすばらしい。
ふんどし一丁の上に羽織だけ。いやー素晴らしい。
梅のくだりや、最期のシーンも素晴らしい。いやー素晴らしい。
ちょっと前半に山を持って来すぎたんじゃないかと思うくらい。
「病気で死ぬくらいなら、武士として死にたい」と自ら土方の前に体をさらす。
あ、それだったら切腹しても良かったんじゃない??と今思った。
ヤスケンはホントにイイ!
もっと見たいねーーー。他の舞台でも見たいねー。


総司は黒ひらめということで音尾君。
大河とは違う爽やかさが可愛い。
でもちょっとインパクトなかったかな〜桂さんも含めて。
あ、ビチッビチッが最高!!
それと、殿様ゲームで土方とチュウしてましたけどーーー!!!
半年ぶりだとか言ってましたけどーーー!!
「トシちゃ〜ん」だとか甘えながらトシの膝枕で横になってる近藤さん。
一瞬大河キャストがよぎったゆるい局長&副長&総司のシーン。


リーダーはリーダーだ(笑)
声でかい割りに聞こえづらかったのはマイクなかったから??
演出脚本ってことで言いたいことが。
説明台詞がちょっとくどいかな。
キャストもストーリーもいいんだけど、途中で多少だるくなってしまった。
舞台なれしてないのと、私が新選組!オタクだということもあるんだろうけど、シゲはまあいいとして、総司がやけに説明ゼリフが多いな〜って。
どうせパラレルワールドなんだから、誰が誰とかもういいから突っ走っちゃえばいいのにとか。
歴史知らない人はアノ程度の説明でも分からないだろうし、余計分からなくなっちゃいそうな感じ。
知ってる人は宮部吉田古高あたりはもう知ってて当たり前〜みたいなトコもあるし。


現代人シゲがタイムスリップして、新選組で山南になるというのはイイ!
総司に「山南さんはこの時代にあってないんだね」的なセリフがあって「ああ〜その通りだよ・・優しすぎるんだよ〜」と大河の山南のことを想ったのは内緒。
吉田稔麿として死ぬシゲはカッコよかった〜つか泣いた〜


24日にはDVDが出るので楽しみ。
こう書いてると見終わった後よりも「良かった〜面白かった〜」という気持ちが強くなってきたので、また見たい。